「真冬の夜の出逢い」
「真冬の夜の出逢い」
僕の名前は「ダイチ」
いつものように昼間の仕事を終えて、夜の仕事にブツブツ文句を言いながら出勤した。
その日は年末12月28日、後々知る事となるがその日は彼女の誕生日だった。
営業が始まる。
年末ともあって20時の営業と共に何組かのお客さんが来店。
ダイチ:「いらっしゃいませ‼︎」
イズミ:「いらっしゃいませ‼︎」
ダイチ:「年末でこんなに寒いのに良く飲み歩くよな・・・」
イズミ:「ホントっすね‼︎」
イズミは夜のバイト先の後輩である。
日が変わり12が過ぎ1時を回ろうとしていた頃、彼女は現れた。
酔いに酔いまくってベロベロ状態。
4人のおじさんと一緒に来店した。
僕は他の店舗からのヘルプかもしくは、おじさん達の連れの子だと
思っていた。
イズミ:「ダイチさん、あの人やばいですね。」
ダイチ:「面倒な奴にはなるべく絡まれたくないからほっとこ‼︎」
イズミ:「そっすね‼︎」
ダイチ:「仕事しよ、仕事」
僕たちはいつも通り何気ない会話をしながら仕事をしていた。
ベロベロの彼女がトイレに来た。
???:「ね〜‼︎これ持っててぇ〜」
僕にスマホを渡して来た。
酔っ払っているので面倒なので預かった。
トイレから出て来て、、、
???:「こんな見た目で30ですけど〜何か〜」
いきなり歳を言われてドン引きしていた。
他にも居た女性客とも絡みまくって酔っ払いが面倒臭くて僕は疲れて居たことを
良く覚えている。
彼女の声は、凄くアニメの声優さんの様な声質だった。
僕は普段からアニメを見て居たから凄く声に耳が反応した。
ダイチ:「凄く独特な声ですよね‼︎アニメの声優の声みたいです。」
???:「昔から良く言われる〜」
ダイチ:「こんな夜に女性が飲み歩いてるのって危ないですよ。」
???:「いつも飲み歩いてるから大丈夫〜」
彼女はスマホを僕に預けまま席に戻った。
イズミ:「ダイチさん、ナンパですか?笑」
ダイチ:「ちげーよ‼︎スマホ渡されたんだけど。どーしよ」
イズミ:「手出したらヤバそうですよ!」
ダイチ:「そんな事しねーよ、酔っ払いはうんざり」
僕はその時、本気でめんどくさいとお持っていた。
その数十分後・・・
彼女がまた僕のところに来た。
ダイチ:「大丈夫ですか?」
余りにも、酒が回って居たので水を渡した。
???:「私、人妻だよ〜」
彼女は人妻だと僕に行って来た。
僕の中での最初の印象は本気でヤバい奴。だった
ダイチ:「イズミ。あの人、人妻だって。」
イズミ:「マジすか!聞いたんすか?」
ダイチ:「いや、言ってきた。笑」
イズミ:「ダイチさん、あの人マジでヤバいですね。」
イズミ:「一人で帰ったらその辺で誰かに連れてかれんじゃないすか⁉︎」
ダイチ:「確かに。それはヤベーな。」
僕ん中で、変な正義感が湧いてきてしまった。
その辺にあった紙の裏に、自分の名前と連絡先を書いた。
営業終わりまでいた彼女にその紙を渡した。
ダイチ:「家まで送るからこの番号に連絡して!」
ダイチ:「その辺に捨てたらダメだぜ!絶対!」
僕は渡した後、少し後悔をしていた。
自分から面倒くさい所に足を踏み入れているみたいで。
???:「えぇ〜!どうしよっかな〜!」
彼女はベロベロだった。。。
その後、営業が終了して後片付けと送迎をしている頃。
彼女から電話がきた。
???:「どこにいれば〜いいですかぁ〜?笑」
ダイチ:「大丈夫?何処にいる?」
???:「お店の前〜」
送迎から戻ると彼女が店の入り口の前にいた。
正直、ビックリした。
ダイチ:「ちょっと待ってて。すぐ来るから。」
???:「はぁ〜い」
???:「コンビニ来た〜」
ダイチ:「じゃ!そこに居て」
僕はその日の給料をもらって車に乗り、彼女を拾った。
。。。
僕のある意味、異世界生活
初めまして。
趣味の一つでブログを始めてみました。
今年、僕はパパになります。
正直不安一杯です。
でも凄く楽しみです(^^)
サービス業をしている僕の収入ではカツカツ・・・
そんな僕を選んでくれた彼女にはとても感謝しています。
僕らが出会ってからは期間が凄く短いが、
とても濃密な日々でした。
笑いと涙と感動が詰まった人生の節目になったのかと・・・
僕のあろ意味、異世界生活の始まりです。